本州への足掛かり、福島城を占領したものの、それ以上の版図を広げることはできず、一度引き上げていた。
慶広「家中に髪結いを終えた姫がおります」
「日芽じゃなかった、姫にしても使い道ないし、武将として活躍してもらおうかな」
慶広「はっ」
「っていうかお前の妹なのに余所余所しくない?」
慶広「父上、為信は以上のような条件を出してきましたが」
「うち、そんなに兵糧なくない?」
慶広「いや、こちらから持ち掛けた講和ですので」
「是非も無し。あ、あと足軽を一旦全員解雇せよ」
慶広「ははっ」
各城に1000人ずついた足軽を解雇して、少しでも収入を増やそうということです。
さて、再び米の収穫を経て11月、
「陣触れを出せ!」
慶広「はっ、安東家の独鈷城と南部家の野辺地城、八戸城から援軍を求めておきます」
「それ、兵糧足りなくない…?」
盛広「父上、兵糧が…」
「じゃ、早めに攻め落とそう」
盛広「そういう問題…?」
慶広「父上!石川城を落としました!」
「うむ、これで完全に日の本への足掛かりができたな」
ゲーム開始から4年の日々が過ぎてました。
(津軽)為信「殿…、お呼びでしょうか(なんでこいつのことを殿と呼ばねばならんのだ)」
「そう形式ばるでない、為信殿」
為信「はっ…、恐縮でございます」
「為信殿には石川城に戻っていただきたい。奥州を平定するため、元の土地で力を貸していただきたいのだ」
為信「はっ?…、承知いたしました」
「ただし城主として息子の吉広を遣わす。吉広を補佐しながらも、その指示に従うように」
津軽為信は非常に優秀な武将です。長く活躍してくれることでしょう。
慶広「父上、これで一気に領土が倍増いたしましたな。足軽は再び一度解雇しても…」
「いや、今のまま雇っておけ」
慶広「え?」
「南部家と安東家、どちらが与しやすいかすぐに調べるように。畿内や関東では統一が進んでおる。我らもゆっくりとはしておれん」
慶広「たまにはまともなことを言う…。っていうかずっと兵糧がゼロなんだけど…」
為信「殿、兵糧が収められました」
「うむ、早速陣触れを出したいが…」
為信「はい、兵糧が全く足りません。これでは一か月程度しか戦えないかと…」
「止むを得んな」
しかし、その直後、
為信「殿!南部家が斯波領に攻め入りました!」
「よし!宣戦を布告せよ。為信、津軽領の兵を集めて毛馬内城へ攻め入るのだ!」
為信「ははっ(津軽の地の兵士から使わせようということか…)」
「毛馬内城を奪うのが目的だ。落としさえすれば、すぐに講和して構わん」
数か月後、
為信「毛馬内城を落とし、講和交渉を行いました。この条件でよろしゅうございますか?」
「うむ、よし。っていうかもう既にほぼまとまっちゃってるじゃん」
為信「(兵糧無くなっちゃうんだけどなあ…)」
更に数か月後、
「戦機熟したり!蝦夷、津軽両軍を以て南部領を制圧すべし!」
為信「ははっ!ついに南部家討伐ですな!
為信「…、まあ集めた兵糧は同盟の形(かた)に貰ったものですけどね」
為信「殿、三本木にて南部軍に勝利いたしました!敵はほぼ壊滅です!」
慶広「父上!とうとう信直を追い詰めましたぞ!」
「うむ、くれぐれも丁重に扱うようにな」
(南部)信直「丁重な扱い、痛み入る…」
「信直殿、これからは力を合わせて奥州の平和のために尽くしていきましょうぞ」
信直「ははっ…」
というわけで、無事、南部家も併合いたしました。
しかし、次はとうとうこれまで主と仰いでいた安東家、そしてあの政宗を戴く伊達家が敵となります。
ではまた次回。
ではまた次回。
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