信長の野望 大志 プレイレポート 第二弾 第3.5章 検証『同盟相手が相手陣営に!&敵と領土が直接接してないけど…?』

今回は番外編として、本編でちょっと気になった「同盟・婚姻国が相手陣営に入った場合」「敵勢力の領土と直接接していない場合」について考えてみます。
まず今回の状態について。
敵勢力との関係ですが、
伊達家と最上家はそもそも史実からして姻戚関係にあります。伊達政宗は最上義光にとって甥(妹の子)です。まあ政宗からすれば、母親(義光の妹)である義姫は自分の弟の小次郎のほうを可愛がっていたので、あまり親戚という感じはしなかったかもしれませんが…。実際に政宗は最上の遠戚に侵攻し、義光の不興をかったこともあり、その後義光の間で合戦が起こり、義姫が停戦させたこともありました。

ちなみにちょっと脱線しますが、お隣の蘆名家とも似たような状況にあります。蘆名家は何故か跡継ぎに恵まれず、たびたび養子を貰っていました。そして、あるとき選ばれたのが、重臣である二階堂盛義の長男平四郎、のちの蘆名盛隆です。母親は阿南(おなみ)姫で伊達晴宗の娘ですので、政宗の叔母です。蘆名盛隆は政宗にとって従兄弟ってことですね。
しかし、その後、盛隆は暗殺されてしまい、跡継ぎ争いが起きます。伊達と佐竹で跡継ぎの養子を送り込む争いが行われた結果、佐竹から養子が来て、蘆名家の跡を継ぎます。このことがきっかけで蘆名家と伊達家の関係は悪化。阿南姫はその後も蘆名家の一員として伊達家と戦いを繰り広げましたが敗北。政宗の保護を嫌って親戚の岩城家を頼り、岩城家が滅亡すると今度は更に親戚の佐竹家を頼りました。
この阿南姫、ゲーム中では「伊達阿南」ですが、後々第5章で登場します。


さて、話は戻って、伊達家と最上家について。
現状、蠣崎家と伊達家は同盟中です。しかし、伊達家と最上家は婚姻関係(史実から)ということもあり、最上家に宣戦布告すると伊達家は最上側についてしまいます。
そこで、色々試してみました。



試しに伊達家と婚姻したうえで最上に宣戦布告したところこうなりました。
伊達はあくまで最上側に付くようです。






交友関係を見ても、政宗はこんなこと言ってます(笑)。
しかしちゃんと婚姻の線が蠣崎・伊達間に引かれている。
そして、注目がこちら。





ちょっと見にくいのですが、水色が蠣崎、緑が伊達、赤が最上です。左の青は上杉。
ちなみに右下の小さな青は大崎ですがこれは今回関係なし。
何が言いたいかというと「蠣崎と最上は接してない」ということなんです。







軍事マップで見ると、ちょうどカーソルの合わさっているところ、「出羽矢島」が間に挟まっています。そしてこれは見ての通り伊達領。
僕の認識では「自分の領土と宣戦した相手の領土しか移動できない」という認識でした。というのも「相手側に与した勢力を攻撃したい場合、改めて宣戦布告しないと攻撃できない」と事あるごとに解説が入っていたからです。
しかし、試しに行軍を指示してみると、







なんということもなく、「出羽矢島」を経由して最上領への行軍が出ています。
また、注目は伊達領である「出羽矢島」を目的地に指示した場合。
この場合でも行軍できるうえに、何故か「味方領内でも兵が出ているときは常に兵糧が減っていきます」との解説が。これは自国領へ指示した場合に出る解説です。
このことから「伊達領は味方領という認識である」ということが分かります。

そこで、Webマニュアルを確認すると、目的地に選べる場所として、
「敵勢力」「自勢力」「自勢力に助力している勢力」「自勢力と同盟・婚姻関係にあるか従属している勢力」
が挙げられています。そして但し書きとして「敵陣営であっても、助力しただけの勢力に対して」は移動できないと書かれています。
注目は4つ目の「同盟・婚姻関係にある勢力」。今回の伊達家はこれに当てはまりますが、一方で但し書きの「助力しただけの敵陣営」にも当てはまる。

つまり、条件は但し書きに優先される、という、まあ当たり前な結論なのですが…。

最後に、この伊達家は一体味方なのか、敵なのか。




こちらを見ていただけると分かる通り、伊達家には交渉ができません(交渉できる内容が無いみたいです)。最上家にはもちろん講和ができます。





一方で、伊達家に宣戦布告することもできません。これは同盟中だからという当然すぎる理由。
これは非常に興味深い。何故なら、これは逆も言えるからです。つまり「蠣崎家が伊達家に宣戦布告することができない」ということは「伊達家も蠣崎家に宣戦布告することができない」ということだからです。
伊達家は相手陣営にいながら絶対に蠣崎家に宣戦布告しない、つまり攻撃してこない勢力ということになります。

しかし、試しにやってみると…、





ちょっと見にくいですが、伊達家の胆沢城や横手城から真室城へ移動しています。詳細を確認してみると援軍として移動しているらしい。
つまり、最上家が伊達家に援軍を依頼し、それによって出陣したということ。
援軍として出陣することは可能なのですね。

そうなると、結局伊達家は味方なのか敵なのか…。
「敵陣営にいないが同盟中で味方である」という結論になるのでしょうか…。

同じような状況になる人は少ないかもしれませんが、「同盟相手が敵陣営になった場合、心証は悪くなるが、同盟中なので手出しできず、実質的には何もしてこない(ただし援軍として出現することはある)」ということは頭に入れておくとよいかと思います。

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