今回から少しずつ「先手番相横歩取り」について見ていきたいと思います。
先に断っておきますが、「先手番相横歩取り」というのは僕が“勝手に”名付けただけで、基本図は以下。
横歩取り模様から▲2四歩とせずに▲5八玉とした局面ですね。
なので、決してここ以外の場で「先手番横歩取り」という言葉を使ってはいけない(笑)!
以下、「続きを読む」からどうぞ。
ちなみにこの「先手番相横歩取り」という名前は、ここから△8六歩▲同歩△同飛▲2四歩△同歩▲同飛△7六飛▲2二角成△同銀▲3四飛
となった場合に、「普通なら後手から角交換をする相横歩取りと異なり、先手から角交換する相横歩取り」というところから付けました。
飛車先をお互いに交換してから▲5八玉とする将棋は電王戦でもありましたね。手順は異なりますが、ここまでどちらにせよ飛車先を交換してくるなら同じ局面になります。
先に飛車先を交換する場合と違いが出るかは、確実なことは言えませんが…、後手からすれば「先手番相横歩取り」のほうが(△8六歩といくかどうか選べる分だけ)選択肢が広いということは言えます。
これは後手にとって得=先手にとって損ですが、仮に先手が飛車先を交換したからといって、後手も追随してくるとは限らず、そのときの選択肢を検討することを考えると、「先手番相横歩取り」のほうが検討しやすいかも、と思っています。
しかしこの「先手番相横歩取り」、変化というかそもそもの作戦が非常に多いので、次回の記事で幾つか場合分けをして、その後、それぞれに細かく見ていこうと思います。
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