先手番相横歩取り 総交換△７二金▲３八銀 その２

気が付いたら前回の更新から既に二ヶ月が経ってしまいました。申し訳ありません。
見てくださっている人がいるかどうか分かりませんが、とりあえず少しずつ再開していきます。
また、今度はサイトマップのようなものがあったらいいかなと思ってますので、検討します（トップにそれぞれのリンクを載せた記事を書こうかと思ってます）。


さて、前回の続きです。前回の記事はこちら。前回が随分前なので、読者はおろか、筆者も忘れてしまっていますが…（笑）。
前回は以下の局面まで進みました。こちらが今回の基本図。

後手が△８二飛と合わせて時間を稼いだのに対し、先手が▲８三歩と叩いたところです。
先手としては「後手があと三手（△２八と～△３八と～△４九と）で詰めろになるので、その前に詰ます」というのが基本戦略。
ちなみに、基本図から攻め合うと△２八と▲８二歩成△３八と▲７二とで先に詰めろになるので勝ちです。ただ、▲８二歩成には△同金がありますし、△３八とにも▲同金が普通でしょう。
叩きに逃げる（△７一銀）と▲８四桂の追撃があるので、△同銀と取ることにします。
ちなみに▲８四桂に対して△６二金と更に逃げると▲８一飛が先手で入りますし、どこかで飛車を受けに打てば先手は攻めの心配をすることはなくなります。
一方で、△３八とと攻め合うと、▲７二桂成が次に必至級の詰めろ。△同銀と取っても▲７一飛が王手で入り、角や金を打って受け駒を入れ替えていけばいずれ受けがなくなります。どこかで▲８二歩成のと金作りができるのもポイント。


△同銀▲８一飛△６一桂▲４六角

後手からは△８二角と飛車と取りに行く手があるのでゆっくりはしていられません。
ちなみに▲８一飛に飛車合すると▲４六角が銀取りと角成りの両狙いになる筋があります。
本譜は▲４六角が銀取りと２八の地点を守っており、先手有利だと思います。このあとは、銀の頭を叩き、香を取って、龍が戻って金取り、金が逃げて歩成り。これでと金ができ、攻めが続きます。
どこかで△８二角～△９二銀には飛車角交換に甘んじておけば銀が遊んでいる分、先手が良いと思います。
ということで中途半端なことになってしまいましたが、このくらいで。あまり深くやっても仕方ないので…。

ところで、△２四同銀に対して▲８四飛に代えて、一旦▲３七桂も見えます。
それを次回見て△７二金▲３八銀は終わりにしようと思います。